その他の点検整備

車は多くの部品が連携して動いており、見えない部分の劣化や不具合が思わぬトラブルにつながることがあります。以下の整備は、車の性能維持だけでなく、事故予防や燃費向上にもつながる重要な作業です。車検や法定点検のタイミング以外でも、季節の変わり目や長距離走行前に実施するのが理想です。

バッテリー点検・交換

寒冷地ではバッテリーの負荷が大きく、突然のエンジン始動不良が起こりやすくなります。定期的な電圧チェックや寿命の確認が必要です。

ブレーキ系統の整備

ブレーキパッドやディスクの摩耗、ブレーキフルードの劣化は制動力の低下を招きます。特に雪道では確実なブレーキ性能が命を守ります。

エアコン・ヒーター機能の点検

車内の快適性だけでなく、曇り止めや視界確保にも関わる重要な機能です。フィルターの詰まりや冷媒の漏れがないかを確認します。

冷却系統の点検(ラジエーター・冷却水)

エンジンの過熱を防ぐ冷却系統は、冬場でも重要です。凍結防止のための不凍液(クーラント)の濃度管理も欠かせません。

トランスミッションフルード(ATF)の交換

オートマ車の変速機構をスムーズに保つためのフルードは、劣化すると変速ショックや燃費悪化の原因になります。

ホイールアライメント調整

タイヤの角度がずれていると、偏摩耗やハンドルのブレが発生します。定期的な調整で走行安定性を保ちます。

電装系の点検(ライト・ワイパー・センサー類)

夜間走行や悪天候時の視認性を確保するため、ライトの明るさやワイパーの拭き取り性能、各種センサーの動作確認が必要です。