車のオイル交換とは

エンジンオイルは、車の心臓部とも言えるエンジンを守るための「潤滑油」です。定期的な交換を怠ると、燃費の悪化やエンジンの故障につながることもあります。

費用の目安・所要時間など

費用目安:2,500円~(オイルの種類や車種によって変動します)
所要時間:約15〜30分
※ オイル交換を怠ると、燃費の悪化・エンジンの焼き付き(高額修理の原因)・イオンや振動の増加・最悪の場合はエンジン載せ替えが必要になる事もあるので注意しましょう!

オイル交換の目安

・走行距離による目安

5,000kmごと: 一般的なガソリン車の場合、5,000kmごとの交換が一般的な目安とされています。
3,000kmごと: 軽自動車やターボ車など、エンジンに負担がかかる車両では、3,000kmごとの交換が推奨されることが多いです。特に、エンジンオイルの劣化が早まるシビアコンディションでの使用が多い場合は、早めの交換が望ましいです。

・期間による目安

半年ごと: 最後のオイル交換から半年が経過した場合も、交換を検討するべきです。特に、短距離走行が多い場合や、低速走行が多い場合は、オイルの劣化が早まるため注意が必要です。

※シビアコンディションとは、山道や未舗装路の走行、頻繁なブレーキ使用、短距離走行など、エンジンに負担がかかる状況を指します。このような条件下では、オイル交換の頻度を通常の2倍程度に増やすことが推奨されます。
※車種やオイルの種類によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう

オイル交換の役割(5つの機能)

1.潤滑:金属同士の摩擦を減らし、スムーズな動作を保つ
2.密封:ピストンとシリンダーの隙間を埋めて圧力漏れを防ぐ
3.冷却:エンジン内部の熱を吸収・放出してオーバーヒートを防ぐ
4.洗浄:燃えカスや汚れ(スラッジ)を取り除く
5.防錆:水分の付着を防ぎ、金属部品の錆を防止する

オイルの種類と選び方

粘度(オイルの硬さ・柔らかさ)
粘度特徴適した車
0W-20低温でも始動性が良く、省燃費性に優れるハイブリッド車、軽自動車
5W-30バランス型、多くの国産車に対応コンパクトカー、ミニバン
10W-40高温時の保護性能が高い外車、スポーツカー、高回転エンジン

Wの前の数字:低温時の粘度(小さいほど寒冷地に強い)
後ろの数字:高温時の粘度(大きいほど高負荷走行に強い)

ベースオイルの種類
種類特徴向いている用途
鉱物油低温でも始動性が良く、省燃費性に優れる古い車、短距離走行中心の車
部分合成油鉱物油+合成油のブレンド。性能と価格のバランスが良い一般的な乗用車、街乗り中心
全合成油(フルシンセティック)化学的に合成された高性能オイル。耐熱性・耐久性に優れる高性能車、長距離・高速走行が多い車
規格

API(米国石油協会)・ILSAC(日米自動車工業会)・JASO(日本自動車技術会)

エンジンオイルは、車の健康を守る「血液」のような存在です。定期的な交換を心がけることで、車の寿命を延ばし、安全で快適なドライブが可能になります。